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バーンインソケットとは?その役割と選び方のポイント

  • 執筆者の写真: 橋元 龍ニ
    橋元 龍ニ
  • 3月1日
  • 読了時間: 3分


1. バーンインソケットとは?


バーンインソケット(Burn-in Socket)とは、電子部品や半導体デバイスの信頼性試験に使用される専用のソケットです。主にIC(集積回路)や半導体チップを高温・高負荷の環境下で一定時間稼働させる「バーンイン試験」に使用されます。この試験を通じて、製品の耐久性や初期不良の発見が可能となります。


2. バーンインソケットの役割

バーンインソケットの主な役割は、以下の通りです。


  1. 高温環境下でのテストを可能にする

    • 半導体デバイスを長時間動作させ、信頼性を評価する。

    • 温度や電圧ストレスを加えることで、早期故障の原因を特定。

  2. 繰り返し使用可能な接続手段を提供

    • 半導体チップを直接基板にハンダ付けせずにテストできる。

    • 交換が容易で、コスト削減に貢献。

  3. 接触抵抗を最小限に抑える

    • 高品質なピンを使用することで、正確な電気的接続を保証。

    • 試験中の誤動作を防ぐ。

  4. 効率的な試験環境の提供

    • 自動化された試験装置と組み合わせて使用可能。

    • 大量のデバイスを同時にテストでき、生産性向上につながる。


3. バーンインソケットの種類

バーンインソケットにはさまざまな種類がありますが、主な分類は以下の通りです。


  • PGA(Pin Grid Array)タイプ:ピン配列の形状に合わせたソケット。

  • BGA(Ball Grid Array)タイプ:ボール状の端子を持つICに対応。

  • LGA(Land Grid Array)タイプ:ランド(接点)を持つIC向け。

  • QFP(Quad Flat Package)タイプ:表面実装型のIC向け。


4. バーンインソケットの選び方のポイント

適切なバーンインソケットを選ぶためには、以下のポイントを考慮する必要があります。


  1. 適合するパッケージタイプを確認

    • 使用するICのパッケージに適合するソケットを選ぶ。

  2. 耐熱性と耐久性のチェック

    • 高温試験に耐えられる素材(PEEK、セラミックなど)を使用しているか。

    • 長期間使用しても摩耗しにくい設計か。

  3. 接触ピンの品質

    • 金メッキやバネ式ピンを使用した、高い接触信頼性を持つものを選択。

  4. メンテナンスの容易さ

    • ピンの交換が可能か、清掃しやすい構造か確認。

  5. メーカーの実績とサポート

    • 信頼できるメーカーの製品を選び、技術サポートが充実しているか確認。


5. まとめ


バーンインソケットは、半導体の信頼性を確保するために欠かせない重要な部品です。適切なソケットを選択することで、試験の精度向上やコスト削減が可能になります。選定時には、耐熱性・接触品質・メンテナンス性などのポイントを考慮し、最適なソケットを導入しましょう。

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